くにたちは、1967(昭和42)年1月1日に市制を施行しました。そして、その年の9月に開かれた定例議会で、市の歌と市章が正式に決められました。今も市のシンボルであるこれらは、じじつは国立町の頃に決められたものです。
 国立市の歌は、1955(昭和30)年に国立町教育委員会が公募した中から、1等に入選した作品です。一橋大学のグラウンドで行われた町民運動会で披露された歌に耳を傾けながら、多くの人たちが、崇高なまちづくりの理想を誇りに思ったかもしれません。
 一方の市章は、1951(昭和26)年4月1日の町制施行時に、町制施行委員会が公募で決めようとしましたが入選作がなく、最終的に彫刻家の関保寿(頑亭)氏の作品が採用されました。二重梅の外側は「国」のかまえを表し、内側は「立」と文教の「文」を示し、全体で世界の五大州をも含むという壮大なイメージです。