くにたち郷土文化館には、1970年~1980年代にかけて、国立市で採集された植物標本があります。30年以上経過しているため、再整理作業を行い、やっと新しいラベルを付けるところまで辿りつきました。

 間紙(あいし)である新聞紙を弘空くと、年季の入った標本が現れます。
埃を丁寧にハケで取り除き、種子や実が外れた物はパラフィン紙で包んで台紙に貼り付けます。新しいラベルを貼り、パラフィン紙のカバーをつけて完了です。今日は32点の標本のクリーニングとラベル貼りが終わりました。

 全体で1000点はありそうなので、今後も作業は続きます。

 貴重な植物や自然が豊かな場所は研究者によって標本が作られますが、国立市の様な都市部の植物は見過ごされがちで、標本は残りにくく、貴重な資料です。環境がどのように変わってきているのかを知る手掛かりとして、今後も大切に保存するべき資料です。

資料整理に協力してくださっている植物標本の会の皆様、ありがとうございます。