くにたち、近い昔 8

富士見台第一団地 1968(昭和43)年頃 

くにたち郷土文化館蔵

 今回は第一団地をご覧いただきましょう。日本住宅公団が設立されたのは1955(昭和30)年で、翌年には経済白書が「もはや戦後ではない」と記して、高度経済成長に突き進みました。都市部の人口は膨れ上がり、郊外を中心に公営住宅の建設が進んで、国立もそのひとつでした。
 公団住宅誘致には、幾つかの難関がありましたが、総面積28万坪に及ぶ土地区画整理事業によって、1965(昭和40)年に国立富士見台団地として完成にこぎつけます。この間の経緯は『国立市史下巻』に詳述されていますので、関心のある方は一読されることをお勧めします。